こんにちは!ドイ・チャンです。
『食べることは生きること』という言葉があるように、食べることは生きていくためには 欠かせない活動です。
だからこそ〝食事時間を楽しく過ごしたい!″というのは誰もが望むことですね。
そういう私は幼少期に人よりも好き嫌いがたっっっくさん!!ありました。
私は保育所に通っていたのですが、嫌いな食材が多すぎて給食の時間が苦痛で苦痛で…朝から憂鬱になるくらいでした。
しかし、 私の場合は歳を重ねるにつれて調理法や味付けで食べられるようになった物がたくさんあり、今では食べることが大好きです!
今回は実体験を含めて『偏食』についてお話をしたいと思います。
この記事はリィーノこどもセラピーのブログで書かせていただいたものでしたが、この度TOYBOXの方へ移管することになりました。
リィーノこどもセラピーのブログは子育てされている方はもちろん。お子さんと関わる職種の方、どなたが読んでも役立つ情報が満載です!まだ見たことがないという方は隅から隅までじっくりと読んでみてください♪めっちゃくちゃおススメです!!
この記事を移管するにあたって加筆・修正をしていますが、伝えたいという熱量と内容はそのままです!
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『好き嫌い』と『偏食』の違いってなに?
上記でも書いた通り、私は人よりも苦手な物。
いわゆる『好き嫌い』がたくさんあります。
幼少期の好きな物は
「白米」「みそ汁」「焼き鮭」の3つだけ!
他の食材は食べたいなんて思ったことがありませんでした。
食べたことのない食材の味や食感が想像できなかったので、食べたいという意欲がありませんでした。
なかでも苦手な食材がネギです…。
もともとネギ独特のにおいと触感が嫌いでネギが入っていたら食べないか、食べる前に一つずつ取り出さないと口にできませんでした。
そんな私が決定的に嫌いになったきっかけがあります。
それは忘れもしない保育所の年長の時の話です。
給食のお汁に入っていたネギがどうしても食べられなくて、ネギを床に捨てて(←流石にこれは私でも注意します(笑))なんとか乗り切ろうとしたところを担任の先生に見つかり…こっぴどく怒られました。
嫌いなネギを食べなければならないことと怒られたことで、泣きながら食べ切ったものの、すぐに吐いてしまいました。
その一件がトラウマになり、余計に嫌いになったうえにネギを口に入れると吐き気を覚えるようになりました。
当時の私にとって、とてもショックなことで先生の顔・その時の様子・その時の悲しかった気持ちは今でも鮮明に覚えています。
大人になった今でもネギは苦手で、よけなければ食べられないほどです。
でも、今はネギが入っているチャーハンは食べることができるんです。
なぜかというと…。
ある時、取り切れないほど無数に入っているネギを半ば諦めて食べてみたところ、美味しかったんです。
それ以来チャーハンのネギを克服することができました!
なんとも勝手な感じがしますね。笑
自分でも不思議に思っていますが、これまでにネギが入った料理をたくさん見て…味見をして…。ようやくチャーハンのネギが食べられるようになったという話で、これが小学生の時に食べられたか…?というとそうではありません。
食べられるようになるきっかけは突然だなと実体験を通して感じています。
ネギが入ったチャーハンを食べられることは自信になっていて、味付けによっては食べてみようかなと思えるようになりました。
当時はあまりにも食べないことを母親によく心配されていて、小学校低学年の時は背も身体も小さくて背の順は前から2~3番目でした。
そんな私を大きく変えた大きな出会いは、小学校4年生の時のことです。
担任の先生が体調を崩したため、臨時で数ヶ月だけ来られた生徒思いの素敵な先生との出会いがきっかけでした。
先生との関わりの中で食べることの楽しさを知り、ただ食べるだけではなく『美味しい』と思って食べること、また命をいただいていることを教えてもらいました。
しっかりと食べることができるようになると、小学校4年生の1年間で身長が10cm以上伸び、体重も10kg増えるくらい身体も心も大きくなりました。
そして、そのまま大きくなり高学年に上がると背の順で一番後ろになるくらい身長がグッと伸びました。
このことからも成長ためにも自分のためにも、美味しく楽しく食べることは大切だと思います。
だからこそ『無理して食べる』ではなく『自分の意志で食べる』になるよう、あたたかく見守ることも大切だと実体験を通して感じます。
『偏食』って?
偏食とは…
えり好みをして食べること。食物に好き嫌いのあること
広辞苑
『食物に好き嫌いがある』を言い換えると『偏食』という言葉になります。
『極度の偏食』って?
これまでに私が出会ってきたお子さんのなかには、私の偏食とは比べ物にならないくらいの『極度の偏食』があるお子さんがいます。
例えば…
- 決まったメーカーの物しか食べない
- 緑色の野菜が少しでも混ざっていたら一口も食べない
- 白色の物しか食べない
- 食べる物のブームが去ると今まで食べていた物も食べなくなる
- 同じ食材でも揚げた物しか食べない
等々…
極度の偏食が見られるお子さんの代表は発達障がいの傾向があるお子さんです。
もちろん、発達障がいの傾向があるお子さんがみんな極度の偏食があるということではありません。
また、発達障がいのお子さんのなかには感覚が過敏の方もいます。
感覚が過敏な方の話で有名なのが『プールとかお風呂には入れるけれどシャワーはどうしても浴びることができない。シャワーの水滴ひとつひとつが針みたいにチクチクして痛くてたまらないから…。』という話です。
シャワーと同様に雨もチクチクして痛いそうです。
もし、水滴が針みたいに痛かったら…。
日常生活で苦痛に感じたり、不安を感じたりする場面は多いだろうなと思います。
この過敏さを食事に置き換えてみましょう。
例えば… 蒸かしたさつまいもを私たちは“甘くてホクホクして美味しいな”と思って食べます。
しかし、食感が過敏なお子さんにとっては“甘すぎる…砂みたいにじゃりじゃりして気持ち悪い …”と感じているかもしれません。
または、自分がこれまで食べたことがない物以外は得体のしれない物に見えていたとしたらどうでしょうか?
私達も違う国で国民食と言われている物でも、初めて見た食べ物をいきなりパクパクと食べられないですよね。
さらにそれが見た目はパイみたいだけど、割れ目から見たことない色の汁が出ていたらどうでしょう?
または刺激臭がしたとすれば、辛いのか?酸っぱいのか?苦いのか?味を想像すればするほど怖くて食べるまでに勇気が入りそうです…。
もしかすると、私たちが美味しいと思っているものでもお子さんにとってみれば得体の知れない何かなのかもしれません。
そういった視点があると救われる子ども達が増えそうですね!
偏食の原因は?
偏食の理由はひとつじゃない!
偏食の原因はたくさんあります。
『食べ物に原因がある』『食べ物以外に原因がある』ことの大きく二つに分けられます。
食べ物に原因がある
- 味や感触が混ざることが苦手
- 食感、におい、音が苦手
- 熱すぎ、冷たすぎが苦手
- 形、大きさ、色にこだわりがある
- 食べ物に強い思い込みがある
- 初めての食べ物が苦手
食べ物以外に原因がある
- 食事の環境に苦手なことがある
- 手や口が汚れるのが嫌だ
- 自分なりのルールがある
- 嫌な経験のせいで拒否反応を見せる
- もともと食への意欲がない
- 今まで食べる機会がなかった
- 筋力が弱い
具体的な対応がわかる 気になる子の偏食 発達障害児の食事指導と工夫と配慮
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分かりやすくて初めての方でも読みやすい内容になっているので、おススメです!
じっくり、慎重に…
私の場合は…
- 食感、におい、音が苦手
- 初めての食べ物が苦手
- 嫌な経験のせいで拒否反応を見せる
- もともと食への意欲がない
と4つが当てはまっています。
偏食の理由はひとつだけとは言い切れないということです。
食べられない理由を探る時はひとつひとつ慎重に試しましょう。
その子のために頭を捻って考えた支援が、結果的に間違った支援になってしまう可能性があるからです。
一度嫌な経験をしてしまうとトラウマとなって余計に苦手になったり、食べることそのものが嫌になったりしてしまうことがあります。
そして、最悪の場合。
今まで食べていた物すら全く食べられなくなってしまう場合があります。
【危険!】好きな物にこっそり…
よーし!こうなったら、好きなものに混ぜて誤魔化して食べさせよう!栄養のことを考えても、これだけしか食べられないなんてかわいそうだから!
その気持ちは痛いほど分かりますがとーーーっても危険です。
荒療治に近いこの方法がうまくいくかもしれませんが全員にうまくいく保証はありません。
一番怖いことは、今まで食べていたものですら食べられなくなってしまうことです。
“信頼していたのに!もう信じない!”と騙された気持ちになってあなたとの関係が崩れてしまうかもしれません。
1人ひとり受け入れられるペースは違うのでその子のペースに合わせて考えていけると良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は実体験を含めて『偏食』についてお話ししました!
食べることは『生きていくこと・成長していくこと』に欠かせないものです。
だからこそ、焦らず慎重に考えたいものですね。
苦手な食材がある方、一度はこんな経験をしたことはありませんか?
友人や家族が私がネギを避けている様子を見て「美味しいのに!人生損してるよ!」という投げかけ…。
その度に“いやいや。食べない方が私にとっては幸せやからほっといてほしい…”と思っていました。
相手は良かれと思って言ってくれたのでしょうが、食べられないことをヤイヤイ言われると嫌な気分になりますよね。
感じ方はひとそれぞれです。
偏食の理由もひとつとは限りません!
食べようと思うきっかけは日常の一コマにあるかもしれませんよ。
あえてきっかけをつくることも大切ですが、見守ることも大切です。
皆さんやお子さんにとっても、食事時間が楽しいものになることを願っています!
みなさまの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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